【読了記録】富士山噴火/高嶋哲夫
どうも、さっさです。
高嶋哲夫の小説『富士山噴火』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
一番の問題は、富士山が噴火するなんて誰も思ってないことだ。
あらすじと感想
元陸上自衛隊の新居見は3年前の南海トラフ大地震で妻と息子を失った。生き残った娘とは絶縁状態だ。ある日、この国が経験したこともないような巨大災害―富士山噴火が近いという情報を旧友の記者から得る。大地が震え、大量の噴石が降り注ぐ中、人々を待ち受ける運命とは。新居見は今度こそ、愛する人を救えるのか!?日本壊滅の危機を、そして父と娘の絆の再生を描く感動の災害エンタメ!
「BOOK」データベースより
いやあ、この小説は勉強になる。
1707年の宝永東海・東南海・南海地震。M8.6でしたが、その49日後に富士山は大噴火を起こしているそうです。
さらに1854年の安政東海地震では、富士山8合目で多数の日が見られたそうです。
僕、愛知県民なのでこんな南海トラフ地震絡みの情報、めっちゃ気になります。
南海トラフ地震は100年から150年の周期で発生しているっぽいです。
だとしたらそろそろ大地震が起こるはずなんですよね。これを書いているのは2023年1月です。能登では地震がありましたけども、南海トラフとは関係があるんだかないんだか。
そんな現実の危機と照らし合わせて読むこの小説、面白かったですよ。
冒頭では陸自の新居見が妻と息子を助けられなかったシーンからスタート。心が痛みます。
娘は納得がいかず、新居見を嫌っています。さらに心が痛みます。
陸上自衛隊を去った新居見ですが、いざ富士山が噴火し始めると、かつてのリーダーシップや人間関係を総動員して活躍。
火山灰はケイ素でできていて、目に入ったら絶対こすってはいけません。ガラスの破片と一緒。
車のフロントガラスの火山灰もワイパーで払っちゃだめ。布ではたき落として水で流す。
30センチの降灰は1メートルの積雪と同じ。
ちなみに富士山が噴火したら、偏西風に乗って東京方面に火山灰が舞います。
大きな犠牲を伴うことは間違いありません。
さて、この危機を新居見と娘がどのように乗り越えていくのか。
結末はぜひ自分の目で確かめて欲しいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は高嶋哲夫の小説『富士山噴火』の読了記録でした。
ミステリーばかり読んでいると、たまにこういう災害、パニックものが読みたくなります。
この小説はうってつけでした。
調べたら高嶋哲夫さんは『首都襲撃』とかパニックものがお得意なようです。
何冊か読んでみようかな。
それでは、また。
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