【読了記録】香港警察東京分室/月村了衛
どうも、さっさです。
月村了衛の小説『香港警察東京分室』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
2023年上期の直木賞候補ということで買いました。
この小説はKindle版で購入しました。
定価よりも数百円安くて、Amazonポイントも多めに付いたので、お得感がありました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する――インターポールの仲介で締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に設立されたのが「特殊共助係」だ。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせるものとされ、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。
Amazon商品ページより一部抜粋
国際犯罪に日本と香港の警察が協力して挑むという話。
冒頭では日本側の山吹という女性刑事のアクションシーンからスタート。
山吹は元ヤンで広東語も英語も話せるというクセスゴな人物。
この後、山吹の目線で話が進むのかと思いきや、そうでもありません。
誰かが主人公ということはなく、事件解決に向けて日本側と香港側の事情がありながら進む。そんな感じです。
人数が多くて把握するのが大変。最初のうちは登場人物一覧をすぐ見られるようにして読んだ方がいいです。
国際犯罪に挑む警察小説といえば大沢在昌「新宿鮫」シリーズがあります。主人公の鮫島への深掘りがありつつの進行で面白い。
ただ、この小説の場合はあくまで犯罪という事象がメイン。特定の人物の深掘りはされません。
この辺りが評価の分かれるところではないでしょうか。
ドラマ「BOSS」と印象が似ています。
クセスゴな人物たちの内面が描かれることはなく、あくまで事件がメインで進んでいく感じ。でもそれはそれで面白い。
僕は人物の内面の深掘りが好みなものですから、この小説は面白いということはありませんでした。
まとめ
いかがでしたか?
今回は月村了衛の小説『香港警察東京分室』の読了記録でした。
これで直木賞候補作を3つ読みました。
暫定1位は高野和明『踏切の幽霊』です。
それでは、また。