【読了記録】連鎖/小杉健治(殺しはしたが、不倫はしていないと言い張る女)
どうも、さっさです。
小杉健治の小説『連鎖』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
Amazonで小説の新刊を検索してたどり着きました。
ストーリーが気になって即ポチ。
作者の小杉健治さんも初めましてで、興味がありました。
もはや新しい作家との出会い(実際には会っていませんが)を楽しんでいます。
Kindle版で買いました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
河合しずかは、不倫相手の作家・諸岡を刺殺して逮捕された。弁護人となった鶴見は、しずかが殺害を認めながら、不倫を否定し関係を黙秘することに疑問を抱く。調べると二人には、枝川紀代彦という画家と接点があった。枝川はしずかと同じ京丹後の生まれで五年前に自殺していた。鶴見は真相を求めて京都へ向かうが……。罪で繫がれた者たちが秘めた悲劇の真実とは!? 書き下ろし長編ミステリー。
本の裏表紙より
主人公である鶴見弁護士が、殺人は認めるが不倫は認めない河合しずかのことを調べていく話。
調べると、鶴見は複数の作品に登場しています。巻末にある他の書籍紹介ゾーンで、9冊登場しているのを確認しました。
からの、作者の小杉健治さんのことが気になって、Wikiへ。
弁護士や検事が登場するミステリーもあり、時代小説が多い作家さんですね。
今作については、会話が多く、地の文が少ないです。
ジワジワと真相に近づいていく描写は、松本清張の小説を読んでいるようでもあり、2時間ドラマを見ているようでもありました。
それもそのはずで、調べたら小杉さんの小説は、90年代に火曜サスペンスで多く使われていました。
ああ、火曜サスペンス!
確かに会話メインで淡々と進む様子は、火曜サスペンスですね。
どうしてしずかは男性と2人きりで合っていたのに、不倫を認めないのか?
気になり過ぎる疑問を鶴見と一緒に追いかけて、解決すれば確かにやむを得ない事情がありました。
でも、なんでだろう。
驚きが少ないというか、本当に淡々と事が進行していくような、そういう感じ。
きっと年齢的には、もう少し上の世代がストライクゾーンと思います。
40歳の僕にはまだ刺激が足りない印象です。さらに若い世代にはもっと退屈してしまうのではないかと思います。
面白いんだけど、僕にとってはたまたま「今ではない」という感じがします。
でも、もう少し年齢を重ねたら、こういう安定した話が好みになるのは予想しています。
流れが決まっている「水戸黄門」をずっと見ていられるおじいちゃん・おばあちゃんに誰もがなるという感じですかね。
ですので、近い将来に読み漁る作家候補ができたと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は小杉健治の小説『連鎖』の読了記録でした。
勢いでポチったおかげで、将来読み漁る作家候補ができました。
落ち着いて見ていられる、安定したミステリーで、まさに2時間ドラマに合っているような感じ。
長編ミステリーとありますが、文庫本で291ページしかありません。
まあサクッと読める量でいいですよ。
気になったらぜひ読んでみてください。
感想を共有しましょう。
それでは、また。