森沢明夫

【読了記録】夏美のホタル/森沢明夫(人生は出会いと別れの連続なんよね)

さっさ

どうも、さっさです。
森沢明夫の小説『夏美のホタル』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

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読んだきっかけ

AmazonのKindle Unlimited内を探索していたら出てきてポチりました。

普段は犯罪小説ばかり読んでいます。こういうあったかい感じの小説が、たまに読みたくなるんですよね。

調べたら有村架純が主演で2016年に映画化されていました↓知りませんでした。

有村架純は「フォルトゥナの瞳」や「ビリギャル」が抜群でした。これもいいに決まってる。

ちなみに小説は紙の本よりKindle派。

読書端末はKindle Oasisを使っています。

読書端末はいいですよ。スマホみたいに不要なものをだらだら見る事もないし、余計な通知に気を取られる事もありません。

あらすじと感想

山奥に忘れられたようにぽつんとある、小さくて古びた一軒の店「たけ屋」と、そこで支え合うように暮らしている母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん。ぼくと夏美は、夏休みの間ずっと「たけ屋」の離れで暮らしてみる―という、なんとも心躍る展開になったのだけれど…。誰かを想うこと誰かの幸せを願うこと。切なくて、あたたかい、心の故郷の物語。

「BOOK」データベースより

ぼく(慎吾)と夏美のカップルと、ヤスばあちゃんと地蔵じいさんによるあったかいお話。

でも、オープニングは想像と違って、仏師(ぶっし)のくだりから始まります。

木を掘って菩薩像を作る師匠と弟子。弟子である雲月(うんげつ)が、この後、カップルと母子と絡んでいきます。

映画のパッケージでは、夏美が主人公に思えますが、小説では慎吾目線で話が進みます。

バイクをかっ飛ばす保育士・夏美、ワゴンRの慎吾。

慎吾は写真が趣味で、キャノンのカメラをいつも持ち歩いています。

保育園のイベント撮影がきっかけで付き合い始めた2人。何だか初々しくていい感じ。

僕みたいなアラフォーには、若い頃を思い出すいいきっかけになります。

夏美がもう有村架純にしか思えなくて、より感情移入してしまいます(汗)。

「才能は覚悟」

途中で登場する名言です。

やり切った結果、成功したなら、それは才能があったということ。

やり切る覚悟があることが才能、というのは深いですね。テクニックの上達が最優先ではないのです。

何でもハマって飽きてを繰り返せばいいと思って生きている僕には、感じるところがあります。

終わりには作者である森沢さんの「あとがき」があります。この小説は実体験をもとにして書かれたそうです。

中でも「人生は出会いと別れの繰り返し」というフレーズが印象的。

その時その時を楽しむ。

多くの日本人はいつも、ここではないどこかを目指して疲れてしまいがち。

アメリカ人は屋台のホットドッグなんかでも本当においしそうに食べるそうです。その時を楽しんでいます。

この小説は、全体的にほっこりした雰囲気。

その中で、忘れている何かを思い出せる。そんな小説と思います。

まとめ

いかがでしたか?

今回は森沢明夫の小説『夏美のホタル』の読了記録でした。

いやあ、あったかいなあ。

殺人事件のない小説を久しぶりに読みました。

たまにはいいですね。

これの前が『絆回廊 新宿鮫10』だったので、あったかさがより際立ちました。

新鮮な気持ちで、またいつものミステリーに戻れそうです。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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