小説 すずめの戸締まり/新海誠(開いた扉を閉めるミッション発生)
どうも、さっさです。
新海誠の『小説 すずめの戸締まり』を読みました。
多少ネタバレ有りで振り返ります。そうしないと振り返ることができないからです(汗)。
読んだきっかけ
昔見た、映画『君の名は。』の映像美が印象的でした。
その監督の映画最新作の小説版を、一足早く読んでみようと思いました。
映画は11月に公開予定です。
新海さんは飽きさせない映像美とテンポの良さに定評があります。
映画だと2時間じっとしていなければいけません。スマホを2時間も触れないとなると、それだけで映画館から足が遠のく人は多いはず。
新海さんが作る映像には、無駄がありません。
途中でダレる場面がないのです。
この点は堀江貴文さんが何かの本で「いい試み。今の時代に合っている」ということを言っていました。
あらすじと感想
九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、岩戸鈴芽。
ある日の登校中、美しい青年とすれ違った鈴芽は、「扉を探してるんだ」という彼を追って、山中の廃墟へと辿りつく。
しかしそこにあったのは、崩壊から取り残されたように、ぽつんとたたずむ古ぼけた白い扉だけ。
何かに引き寄せられるように、鈴芽はその扉に手を伸ばすが……。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
―――星と、夕陽と、朝の空と。
迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった―――不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
Amazon商品ページより
新海誠監督が自ら執筆した、原作小説!
タイトルにある「すずめ」は主人公の名前。
開いた扉を閉めなければならない、という独特なミッションを課せられた鈴芽。それには逃げる猫を捕まえなければいけません。
そうして九州からスタートした旅は、東へ北へと展開します。
評価 ☆☆☆★★(星3つ)
新海さんは『君の名は。』から一貫して、「天災、そして希望」という流れの作品を作っています。
今回もその流れでした。
この新海イズムが分かっていると、まあ別にどうということはありません。
新海さん自身は、「変わり映えしない話を、できるだけ変わり映えするようにしながら、今後も作っていく」ということを言っています。
38歳の時に東日本大震災を経験したことが、映画作りの原点になっているということでした。
これが初めての新海作品となる若者にとっては、ストーリーの素晴らしさと映画では映像美とテンポの良さが相まって、おそらく一生忘れないであろう感覚を味わう可能性があります。
僕でいうと、『アルマゲドン』かな↓
「面白いわ泣けるわ、忘れられないわ、エアロスミスめっちゃ歌いたいけどクセがすごくて歌えないわ、どうしてくれんねん!」
こんな感覚。
『君の名は。』とか『天気の子』を見た人にとっては、途中で「ああ、うん」となるかもしれません。
まとめ
今回は新海誠の『小説 すずめの戸締まり』の読了記録でした。
「余白」とか「間」とか「無駄」がむしろいいんじゃないか。という説、ありますよね。
でも残念ながらスマホの普及で、1秒の間も耐えられない人が増えているんですよ。休日は10時間以上スマホを見ている中学生もいます。
塾講師の経験から、スマホに膨大な時間を奪われている子どもたちを見ているもので。ちょっとの隙間時間ですぐにスマホを開いて、用もないのにアプリを巡回して時間を潰しています。
「無駄」をできるだけ減らしたい若者にはウケる。「無駄」がいいんじゃないか、という人には、テンポが良過ぎるが故の違和感。
新海さんの作るものは、そういうものと思います。
それでは、また。
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