小説 機動戦士ガンダム ククルスドアンの島/竹内清人(久々のファーストガンダム。ドアンに惚れた)
どうも、さっさです。
竹内清人の小説『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』を読みました。
ネタバレ無しで感想を書き残します。
読んだきっかけ
休職中(2022年8月)にガンプラ熱が再燃。
8月13日に発売された「RGゴッドガンダム」を当日朝イチで買いに行きました。
ついでに「ククルスドアンの島」が6月に映画公開されていたことを知って、小説(ついでにガンダムとザクのプラモデルも)を即ポチしました。
「いやいや、映画を見に行きなさい」って?
いやあ、映画はなかなか勇気がいります。赤ちゃんがいまして、妻を置いて1人で行きにくいし、2時間じっと座ってるのもなんか…と言い訳の方が勝ってしまいます(汗)。
小説は好きなタイミングで読めるし安いしで、僕には小説の方がいいのであります。
著者の竹内清人って誰?
調べたら、映画「戦国自衛隊1549」で脚本家デビューをしたそうです。
この映画はDVDを借りて見ました。良い映画です。当時は塾講師になって間もない頃。中学社会を授業していまして、良いネタになりました。
他にも映画「GOEMON」の脚本をもとにした小説も書いています。
どちらにも江口洋介が出ていますが、繋がりがあるのかな?たまたまかな?
あらすじと感想
ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?
映画 機動戦士ガンダム ククルスドアンの島 公式HPより
オデッサ作戦の前に「ジオン軍がまだ残ってるかもしれないから探してやっつけてこい」と、ブライトには不服のある任務が言い渡されて、ホワイトベースが発進します。
マチルダとリュウ・ホセイは既に戦死。このククルスドアンの島のエピソードの後、オデッサ攻略、マクベ敗走となります。
立ち寄った島で、ザクを発見。殲滅を試みますが、アムロだけ行方不明となってしまいます。
そこで助けられたのが、元ジオン軍兵士・ククルスドアンと、一緒に暮らす子どもたちだったのです。
敵同士のアムロとドアン。
この2人が描く人間模様とは…。
評価 ☆☆☆★★
僕の世代(40歳)とさらに上の世代には嬉しいスピンオフ作品と思います。
アムロの他にもブライトやフラウ、カイ、スレッガーとおなじみのメンバーが頭の中で久しぶりに動きます。シャアもチラッと出てきます。
ただ、10代〜20代がすぐに飛びつく作品ではないですね。
「ガンダム00」や「鉄血のオルフェンズ」が最初に知ったガンダム、という人からすると、ファーストガンダムはメカが地味だし、会話も淡々としていて違和感が大きいのではないでしょうか。
でも、最新のガンダムから過去のガンダムが気になり出して、色々見ていくのなら、ぜひこの「ククルスドアンの島」にたどり着いて欲しいですね。
戦争、正義、悪、命。
この作品に限らず、ガンダムから考えさせられることは多い。
特に今回は、ドアンの人間模様にしばしば読むページが止まる人が出てくるのではないでしょうか。
なぜジオン軍から抜け出して、島で子どもたちと暮らしているのか?
せっかくアムロを捕らえたのに、なぜ食事を振る舞うのか?
連邦軍vsジオン軍の大きな戦争の中で、小さく光る人間模様。
この辺りが楽しめるようになったら、本物のガンダム通になれたと言っていいんじゃないでしょうか。
それでは、また。
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