【読了記録】予備校のいちばん長い日/向井湘吾(予備校講師が伝説の東大入試問題に挑む!)
どうも、さっさです。
向井湘吾の小説『予備校のいちばん長い日』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
発行 2022年6月12日
読了 2022年7月23日
読んだきっかけ
Amazonのオススメに出てきました。
塾講師として「これはスルーできない」と思って、即ポチしました。
予備校講師が主役の珍しい小説です。
あらすじと感想
東大からの挑戦状!?伝説の入試問題に挑め!
1998年・3月。東京大学理科一類の後期日程試験に、過去に類を見ない数学の奇問が出題された。
中堅予備校「七徳塾」の数学講師・言問さくらは、解答速報を出すべく早速この奇問に挑むも、まったく解けない。しかも信じられないことに、他の大手予備校も解答を作成できずにいるという。
さくらはこの問題が受験史に残る超難問であると確信し、大手予備校を出し抜き、どこよりも早く解答速報を出してみせると決意するのだが――。
立ちはだかるは、東大が出題した伝説の入試問題。いまだ語り継がれる実在した受験史上最悪の超難問に挑む、本格数学小説!
Amazon商品ページより
偏差値70以上でも受かるか分からないと言われる、超難関の東大後期日程試験。
その数学で前代未聞の難題が出題されました。
中堅予備校の数学講師・さくらは他の大手予備校よりも先に解答を作成することができるのか。
先に作成して雑誌に掲載されれば、予備校の大きな宣伝になります。
予備校講師が主役の小説は初めて読みました。面白かったです。
前に勤めていた塾では、決まった時間に決まった教室で授業をしているだけでした。正直退屈だったのです。
もっとこう、ゼロから1を生み出すような、熱い仕事がしたいと思っていました。
そんな僕には、この小説は面白かったですね。
特に終盤の逆転劇は痛快。
さくらたちの努力、そしてその結末は一読の価値があります。
東大の入試問題については難し過ぎてよく分かりませんでした。この辺は適当に読み飛ばせばいいと思います。
でも、それよりもさくらを中心とした人間模様の方が面白い。
同僚やライバルとのやり取りは痺れるものがあります。
それでは、また。