瞬那浩人

【読了記録】下弦の月に消えた女/瞬那浩人(失踪した女を捜索!)

さっさ

どうも、さっさです。
瞬那浩人の小説『下弦の月に消えた女』を読みました。

2022年2月25日発行。

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読んだきっかけ

本屋大賞候補作品を6冊読んだところ、2つがイマイチで読書熱が下がっていました。

そんな時にTwitterで著者の瞬那さんからDMが来て、この本を直接勧められました。読書アカウントを続けていれば、いつかはあるだろうと思っていたことが、起こりましたね。作家と直接やりとりできるのは嬉しいです。

あらすじと感想

一匹狼の私立探偵が、前代未聞の犯罪に挑む本格ミステリー。
探偵が依頼された事件は、当初、単純な人探しと思われていた。ところが、失踪者の謎の過去と不可解な行動、依頼人の記憶喪失、社長夫人が入院していた特別室に絡む多くの謎、連続ストーカー殺人…。事件は複雑に絡み合っていき、ついに探偵までも襲撃される。
事件の鍵は最先端技術のメタヴァースにあった!
不屈の探偵が辿り着くのは、犯罪の裏に隠された悲しい真実、そして、希望。
真の「消えた女」は誰だったのか。

表紙裏より

「あらすじ」は、いつもならAmazonから引っ張ってくるのですが、この本はまだ無いんです。

たどり着いた真相では、科学・医療から倫理・哲学につながります。一気に読めるので、ぜひ自分で確かめて欲しいです。この衝撃の読後感は東野圭吾、海堂尊に通ずるものがあります。

また、この本は装丁が印象的。
真っ白な紙にふちギリギリまで印刷された文字。フォントが大きく読みやすい。

これをTwitterでアップしたら、瞬那さんからコメントがありました。

この本を出している「セルバ出版」というのが、普段はビジネス書を多く手がけている影響で、この本もそうなったということです。

単行本なのに、文庫本を読んでいる感じがして、サクサク読めます。

初版本では、113ページに「。」が抜けているところがありました。これも貴重な経験。

「自分の頭がおかしいのかな。どう見ても 。 が無いよな…」としばらく止まってしまいました。

探偵の竜崎のキャラクターも特徴的。
会話で返事をするときは、「It’s cool.」などと軽い英語。あまり多くは語らず、動きまくって真相を探ります。余裕があって饒舌なポワロとは真逆ですね。僕は竜崎の方が好き。

まとめ

読書熱が冷めてしまったところで、いい本に出会えました。

本屋大賞候補を読み進めていて、『赤と青とエスキース』は面白かったです。でも、『硝子の塔の殺人』『残月記』とどうもピンと来なくて苦痛なのが2つ続いたので、げんなりしていたところでした。10作品全部読むつもりでしたが、やめました。

今回は著者から直接勧められる、という運命的な出来事で、読書熱が復活。ありがたい。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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