【読了記録】殺した夫が帰ってきました/桜井美奈(だから帰ってきたのか…)
どうも、さっさです。
桜井美奈の小説『殺した夫が帰ってきました』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
読んだきっかけ
Twitterのタイムライン(アプリを開いたら表示されているツイートたち)です。
スマホをスクロールしながら、いくつかツイートを見るうちに、この本の読了ツイートで手が止まりました。直感でした。
タイトルを見て気になったので、早速Amazonであらすじをチェック。
面白そうだったので、即ポチしました。
あらすじ
東京のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。
茉菜は取引先の穂高という男性ににしつこく言い寄られ、悩んでいました。
ある日、家の前で穂高に待ち伏せをされ、家の中に入ってこようとします。
その時、ある男が現れて、穂高を追い返したのです。
男は夫・和希に間違いありませんでした。
しかし、茉菜は安心できませんでした。
和希は5年前に茉菜が崖から突き落として、殺したはずだったから。
和希の話を聞いてみると、過去の記憶を一部なくしていて、茉菜と一緒に暮らしたいと言います。
茉菜は戸惑いました。
かつての和希は、暴力的な人間だったからです。
ですが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていったのです。
殺したはずの夫がなぜ帰ってきたのでしょうか…
感想
・茉菜のハラハラに感情移入せずにはいられない。
殺したはずなのに、帰ってきた夫。
恐ろしすぎます。
和希はDVをしていた時の記憶が無くて、めちゃくちゃいい人。
でもちょっとした会話でも何が地雷となって、また殴られるか分からないから、茉菜はずっと敬語で話します。
死んだはずなのに、いい人になって帰ってきた夫と、恐る恐る生活する感じが、こちらもハラハラさせられます。
・帰ってきた経緯に驚き。
だから帰ってきたのか!
これは読んでのお楽しみですが、どうやら茉菜の方にも事情あり。
・シチュエーションが分かりやすく、あっという間に読めました。
基本的に戸惑う茉菜と謎の男・和希を軸に話が進みます。
分かりやすくて、サクサク読めます。
「黒牢城」「テスカトリポカ」「ブラックボックス」と、最近賞を取ったものも読みました。どれも楽しめましたが、「賞を取ったものくらい読んでおかなきゃ」という義務感が、正直ありました(汗)
でもこの作品は、義務感ゼロ。
先が気になりすぎて、どんどん読めます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は桜井美奈の小説『殺した夫が帰ってきました』の読了記録でした。
殺した夫がなぜ帰ってきたのか、という大きな謎に、序盤から読む手が止まりませんでした。
そのうち茉菜の方にもアレコレ出てきて、ますます気になる展開になります。
それでは、また。