【読了記録】アルキメデスは手を汚さない/小峰元(東野圭吾をミステリー狂に導いた作品)
どうも、さっさです。
小峰元の小説「アルキメデスは手を汚さない」を読みました。
読んだきっかけ
Amazonのおすすめに出てきました。
試しにポチってみると、
「この小説との出会いが、本嫌いだったバカ高校生の運命を変えた」(東野圭吾)とあります。
この本の出版が1973年。
東野圭吾はこの本を読んで、ミステリー狂になったと言っています。
あらすじ
「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。さらにクラスメートが教室で毒殺未遂に倒れ、行方不明者も出て、学内は騒然!大人たちも巻き込んだミステリアスな事件の真相は?’70年代の学園を舞台に、若者の友情と反抗を描く伝説の青春ミステリー。江戸川乱歩賞受賞作。
「BOOK」データベースより
亡くなった美雪は妊娠していました。誰の子を身籠もっていたのかは謎。
美雪の父・健三郎はむきになって、美雪を妊娠させた男を探します。
高校のクラスメイトには怪しい人物がちらほら。
高校では弁当の競売が行われていたり、大人たちに思うことをそのまま言ったりと、まさに「若者の反抗」と言わんばかりの高校生たちの振る舞い。
食べた弁当に毒が入っていたり、行方不明者が出たりと、忙しくあっという間に過ぎていきます。
感想
・自由な高校生。
10代はある意味無敵。
思ったことを後先考えずに、強く発する力があります。
同じ学年だった知り合いが、Facebookで「とにかくキレるしかなかったあの頃」と高校時代を振り返っていましたが、まさにその通り。
この作品の高校生たちも、大人に言いたいことを言っています。
痛快。
・担任や校長先生に同情。
僕は塾講師なので、学校関係者と近しいものを感じています。
作品に登場する先生たちが、問題が大きくならないように、と心配しながら高校生たちと接するところに、共感しながら読みました。
女子高生が妊娠して術後に亡くなったとか、弁当に毒が入っていたとか、その弁当が競売されていたとか、問題山積みなクラスです。
自分が担任だったら、ストレスでとてもやっていけません(笑)