【読書記録】解夏/さだまさし
さっさ
どうも、さっさです。
さだまさしの小説「解夏」のレビューです。
大学生の時でした。この作品は映画も見てDVDも買いました。間違い無く傑作です。
当時は大学で障害者スポーツを中心に学んでいたので、「視覚を失う」ということは、どういうことなのか。興味をかき立てられずにいられませんでした。
東京で小学校の教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く隆之の元に、東京に残した恋人の陽子がやってくる。陽子の将来を憂い、この先の人生を思い悩む隆之。そこに、かつての教え子たちから手紙が届く…。表題作「解夏」ほか、全4作品を収録。
「BOOK」データベースより
隆之(大沢たかお)は小学校の教師。視力が徐々に失われていく病気にかかり、故郷の長崎に帰ります。
恋人の陽子(石田ゆり子)が追いかけてきてくれます。
隆之の視力がなくなるのは確定しています。隆之は陽子のことを思って、自分とは関わらないように言います。でも、陽子はそれでも隆之の役に立ちたいと、そばにい続けます。健気すぎます。
人間は情報の90%を視覚から得ています。目で情報を得られなくなるのは、かなりの痛手です。視力を失う時、何を思うのか。考えさせられる作品です。
個人的には、既に視力を失っている人物を隆之と陽子が訪問するくだりが好きです。映画では柄本明が演じています。歯磨き粉をどうやって歯ブラシにつけるのか?答えは簡単。歯磨き粉を先に口の中に入れておくのです。人生は自分次第。やり方はいくらでもある、と励まされているようなシーンです。
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