【読了記録】キツネ狩り/寺嶌曜(右眼には3年前の光景が見えるそうです)
どうも、さっさです。
寺嶌曜(てらしまよう)の小説『キツネ狩り』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
ミステリーの新刊をAmazonで検索してたどり着きました。
第9回新潮ミステリー大賞受賞、とありますし、あらすじが面白そうなんですよね。
すぐにポチって、発売日の午前中に届きました。
いやあ、Amazon書店、すごい。
あらすじと感想
三年前のバイク事故で右眼を失明した警察官の尾崎冴子は、訪れた事故現場でその一部始終を目撃する。以来、尾崎の右眼は三年前の光景を映すようになった。それを知った署長の深澤は尾崎の信頼する弓削警部補と共に、未解決一家四人殺害事件の再捜査に乗り出すが―
Amazon商品ページより
特殊能力を開花させた冴子。警察官の研修時代から近しい存在である深澤と弓削。この3人がメインの登場人物です。
まず、この3人の小気味良いやり取りが印象的。
冴子はものをはっきり言うタイプ。でも深澤も弓削も返しがうまくて、ちっとも嫌な空気になりません。
「こんな職場だったら仕事が楽しいだろうな」と、思わされます。ドラマ「相棒」の伊丹、芹沢、出雲の3人組に似ていますね。役職は違いますけど。
さて、物語は3年前のバイク事故と、未解決一家四人殺害事件の2つがメインで進みます。
どちらも印象的で、何がどうなるのか気になり過ぎます。引っ張りどころがたくさんあるので、もし映像化されるなら、映画でもドラマでもどちらでもいけます。
冴子の特殊能力にワクワク。
未解決事件の犯人。からの怒涛の展開がある第4章「正体」、第5章「侵入」。この流れがたまりません。
一家四人全員を殺害したぶっ飛んだ犯人。犯行の動機は、分かるような分からないような。でも考えさせられるところはあります。
次回の「このミス」でかなり上位に食い込むのではないでしょうか。
本屋大賞にエントリーしてもおかしくない。
それくらい世に出ていい小説と思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は寺嶌曜の小説『キツネ狩り』の読了記録でした。
ちなみに「キツネ」とは、一家四人殺害事件の犯人につけられたあだ名です。キツネを狩る=犯人を捕まえる。これが分かるまでにちょっと時間がかかりました。
なかなか正体がつかめない犯人なので、分かりやすい呼び名が必要だったのでしょうね。おかげでこちらも分かりやすかったです。
この小説は直感で買ったのですが、大当たりでした。
気になったらぜひ読んでみてください。
それでは、また。