須川邦彦

【読了記録】無人島に生きる十六人/須川邦彦(船乗りに人生を学ぶ)

さっさ

どうも、さっさです。
須川邦彦の小説『無人島に生きる十六人』を読みました。
感想を書き残します。

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読んだきっかけ

Twitterフォロワーの方の読了ツイートを見て、ビビッときて即ポチ。

無人島で十六人での暮らしとなれば、さぞすったもんだあるだろうな、と。

人間模様を見てみたいと思いました。

ちなみにAmazonプライム会員なら無料で読めます。

あらすじと感想

大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。

「BOOK」データベースより

評価 ☆☆☆☆★(星4つ)

この本でめちゃくちゃ参考になるのは、船乗りたちの「知恵」。

単なる「情報」ではなく、学問のための「知識」でもありません。水や食料が制限された中で、リアルに生きるためにの「知恵」が書かれています。

・白米のご飯を食べるから脚気になって、海の真ん中でひどい目にあう。脚気予防に麦飯を食べることに。

・海がめは腹の中に1〜2リットルくらいの清水を持っている。飲み水がなくなったらこれを飲む。

海が荒れている時はよく船から油を出す。油が海面に広がると、波がおとなしくなる。

「へー!」って思いますよね。

白米がよろしくないというのは、ダイエッターの定番ですね。僕も気をつけないとすぐに体が膨らんだりしぼんだりするので、白米を食べる量は気をつけています。ちなみに夜は寝るだけなので、絶対に食べません。

また、メンタル面で超絶役に立つことが書かれていました。

・ポカンと手をあけて、ぶらぶら遊んでいるのが、一番いけない。炊事、たきぎ集め、まき割り、魚取り、塩製造、宿舎掃除など、毎日の作業は誰でも順番に回りもちに決めた。

会心の一撃。

充実している時って、何か役割目的があって動いている時じゃないですか?

逆にイマイチなのは、何もすることがなかったり、向かうところがない時。

でも、何もしないのはなんだか申し訳ないから何かするけど、「それは今じゃない」って注意されたり「あいつは何かなあ」と思われたり…。

船員たちの場合は、無人島暮らしで何もすることがないと、故郷のことを考えて寂しくなったり、「もう助からないのでは…」と悲観的になったりしてしまいます。

忙しく動いている時は、何も考えなくて済むということですね。分かる〜。

例えば、「休日に家でスマホを触っているだけ」というのは、一番やってはいけない過ごし方だと思います。

スマホには華やかな人の情報が多いです。見た目がいいとか、お金を稼いでいるとか。自分が休みでスイッチオフの状態だと、見れば見るほど気持ちが落ち込んでいくものです。

それよりも、出かけたり誰かと話したり、読書やプラモデルに没頭したり(最近の僕)していた方が、よっぽど健康的です。

「やりたいこととか、あんまりないんだよなあ」という人、いますよね。分かります。

学生だったら、誰かに禁止されても好きでやってしまうことを、さらに継続しましょう。その情熱は年を取っても、おとろえることはありません。ずっと大事にしていいものです。

でも、ぶっちゃけゲームや動画という人が多いと思います。そういう人は、もう1歩踏み込んで、「自分がどんなゲームや動画が面白いと思っているのか」を考えるといいですよ。

例えば「桃鉄」が好きと言っても、電車、飛行機、お金の出入り、地理、地名、土地の名産品、ボンビーの理不尽さ、サイコロなど、いろんな要素があります。僕は土地の名産品が興味深くて、「桃鉄」はゲームですが、オススメしています。実際にテストで役に立ちますからね。

HIKAKINさんが好きなら、HIKAKINさんのどこが好きなのか。明るい雰囲気、挑戦心(200万円の桃を買おうとしたとか)、動画の編集力、お金をパーッと使う所など、自分のアンテナに引っかかるものを分析しておきましょう。それがあなたの強みで、これから生きてくるものです。

大人だったら、学生時代にハマっていたことを思い出して、やる意味とか考えずに、必要なものをすぐにポチりましょう!近所で買えるなら買いに行きましょう。「やる意味」を考えている時間が一番無駄です。やっている時そのものが楽しい。理由はこれだけで十分です。

落ち着いたら何か始めよう、落ち着いたらやりたいと思っていたことをやろう、とか思っている人。落ち着く時は一生やってきません。チャンスは今です。チャンスは常に「今」しかありません。

「本当に何もないんだよね」という人。

多分疲れ過ぎです。間違いなく体調不良か不健康です。寝るかマッサージに行くかして、リフレッシュしましょう。

人生は短いのです。

いつ死ぬか分かりません。

今をどれだけ楽しめるか。

この連続が人生なのです。

いつか来る大きな試合なんてありません。

まさに今が大きな試合の真っ最中なんです!

まとめ

今回は須川邦彦の小説『無人島に生きる十六人』の読了記録でした。

これは塾の授業で話したい1冊。

学生なら、「勉強の悩み」も解決できます。

今の自分への不満とか、この先の不安ってありますよね。

これを解決するには、そんなこと考えてないで、目の前のテスト勉強と、終わったばかりのテストの復習をすることです。

あれこれ考え過ぎて勉強が上手くいかない人。

その習慣は大人になっても続いて、今度は仕事のことで同じ思考をして行動が止まってしまいます。

やる気は行動してからわいてくるもの。

「やる気」と「行動」なら絶対に「行動」の方が先です。

スポーツで、体を動かしているとそのうちノッてくるのと同じです。

これが分かれば、あとはやるだけ。

それでは、また。

この本の購入はこちらから↓アマプラ会員は無料で読めます。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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