【読了記録】夜に星を放つ/窪美澄(うーん…。)
どうも、さっさです。
窪美澄の小説『夜に星を放つ』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
発行 2022年5月24日
読了 2022年7月17日
読んだきっかけ
2022年、第167回直木賞候補の作品を全部読む試みをしています。
これで5冊全て読み終えました。
本屋大賞の時は、途中でつまらない作品が続いてリタイヤしました。
今回の直木賞候補は全て読み切りました。
あらすじと感想
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
Amazon商品ページより
うーん、正直これは微妙でした。
途中で何も起きない。
「愛」も「富」も「権力」も何もありません。
「コロナ」とか「LINE」とか、ここ数年のワードは出てくるものの、ただそれだけ。
何も起きない誰かの日常を、ただ追っているだけ。
この小説を読んで何も感じないのは、僕が「別れ」に対して特に悲しまないとか、人間関係に悩まないことがあるかもしれません。
人はどうせいつか死ぬし、今の状況はいつまでも続きません。そして、他人の頭の中は変えられません。変えられないことに悩むのは時間の無駄です。
それが分かっていれば、この本を読んで感じることは何もありません。
何も起きない文章の羅列は、本当は芥川賞の守備範囲なんですけどね。
この小説がなぜ直木賞候補に名を連ねたのか、理解に苦しみます。
本屋大賞のように順位がつくとしたら、この小説は最下位です。
まとめ
今回は窪美澄の小説『夜に星を放つ』の読了記録でした。
本屋大賞の下位作品と同様、辛口レビューとなってしまいました。
でも、こちらはちゃんとお金を払って購入してますからね。
直木賞候補だといってハードルが上がってしまった、という本音を隠しながら、適当な書評をするわけにはいきません。
文字を追いかけるのが好き過ぎて仕方がない、活字中毒の人には面白いのだと思います。
ところで、「同じ日に発表される芥川賞候補は読まないんですか?」と聞かれます。
はい、読みません。
誰かの日常を追いかけているだけで、何も起きないからです。
受賞作品を何冊か読みましたが、何も起きないわ、どれも値段の割に本が薄いわで、肌に合いませんでした。
「純文学」は、この先もうバズることはないでしょう。
文字を追いかけているよりも、楽しいことはたくさんありますからね。
それでは、また。